【blog、最初の1歩】はじまりの日 ボブ・ディラン作
こどもが生後3ヶ月の頃、ヒナさんが『もこ もこ もこ もこ』(谷川俊太郎 著 元永 定正 画)とこのボブ・ディランの歌を絵本にした『はじまりの日』を携え、お祝いに来てくれた。
親しい友人からの絵本の贈り物は、本当に新鮮で新しい発見につながる。
わたしは絵本の名著である『もこ もこ もこ もこ』も、この最近ノーベル文学賞をとり世界が湧いたボブ・ディランもあまりきちんと歌詞を聴いたことがなかったので、こどもがどんな反応をするのか皆目見当がつかなかった。ただ自分が母になってから読むこの『はじまりの日』は、この混沌とした複雑な社会、世界で息子に自分らしく生きていってほしいと願うわたし自身の気持ちを整理して全て代弁してくれていることに驚嘆したのは間違いない。
そして2歳頃あたり、かなりことばを覚えてきたあたりからこの『はじまりの日』を息子に読んでみると、理解はあまりしていないようだけれど、とても興味を持ったようで、ことあるごとに読み聞かせをねだられた。こどもはフレーズの繰り返しが好きであるから「〜でありますように」が耳に残ったのかもしれない。主人公の男の子が自分と重なったのかもしれない。憧れのギターがよく描かれているからかもしれない。しかし、いずれにせよ、母としてのわたしもこの本のおかげで、読み聞かせを通じ息子に「こうなるといいな」と思っている成長の理想を押し付けるかたちではなく、彼と感覚共有する機会を持てていることにありがたみを感じている。
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