【keyword: いえで】マリールイズ いえでする N.S.カールソン作 ホセ・アルエゴ画
主人公が「いえで」または家から逃亡する絵本はけっこう多い。うっかりひとりで家から遠い離れた場所に行ってしまう話もある種の「いえで」だとすると、とてつもなく多い。それくらい小さいこどもにとって、家の玄関の外側から内側1mだとしても、ママやパパからひとりで離れてみるというのは大変な冒険であり主体性の象徴であることを、絵本をたくさん読むようになって理解した。「いえで」行為自体は別に非行ではなく、「行動の自由」として尊重されるべき「行動」なだけである。
さて、主人公が強い決心を持って「いえで」をする本のなかで、この「マリールイズ いえでをする」はとにかくユーモアがあって、楽しい。この本を読んでからというのも、親子喧嘩をしてしまって息子が「もう〜ママったらーーーー!(いえでしてやる、という目つき)」になると、マリールイズのパターンを引き合いに「いえで」を話題にしてみて、結果仲直りする。
ホセ・アルエゴのイラストも、とてつもなく愛らしい。調べてみたら、中身は知らないけれど気になっているいくつかの本が彼の作画であることを知った。
0コメント