そして今日も本を買う。
巻末の訳者解説を見たら、2021年と買いてある。
2年前の「新刊」を平積み(2冊)になっていたおかげで、自然とこの本を手に取ったのだから日本橋のタロー書房は、やっぱり都内の名書店だ。
清少納言を「セイ」という愛称で呼び、執筆のインスピレーションにし、清少納言や徒然草を拠り所に作者はくすぶっていた夢や理想へ火入を試みる。
夢を持つことも、夢を形にしてみようと行動を起こすことも、非現実性に気づくたび、滑稽に思えてくる。歳を取り、経験豊かになればこそ、自分自身を客観視せずにはいられない。国籍に関係なく、30代後半を過ぎるとみんなそう思うらしい。
作者がたまたま出会った徒然草に、その後の人生を支えられたように、わたしもこの本が今後のインスピレーションになることだって大いにありうる。
そうして本屋を見つければ、ついつい足を踏みいれてしまうのだ。
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