7歳の読書はママから遠く離れて:ジム・ボタンシリーズ
小学校1年生になると、ひとりで小学校に行く。
いつかは訪れる、子どもがひとりで外の世界を闊歩するその時は、小学校1年生だ。
ひとりでできることが増えていく。ひとりでやりなさい、なんて思わずこちらも言ってしまう。本当はまだ甘えたいのかもしれないのに、本当はまだ十分に甘やかせてないかもしれないのに。
読み聞かせはまだしているけれど、小学校入学前後から絵本よりも分厚い本を毎日数ページ読むことが増えて、子どもと毎日色々な絵本の世界に触れる機会が減ってしまった。
とはいえ、リンドグレーンのやかまし村のような最高の本に出会うと、親子で続きが待ち遠しく、毎日やかまし村の続きを読んでしまうのだった。
3歳はおさるのジョージ、
4歳はエルマー、
5歳は大どろぼうホッツェンプロッツ、
6歳はやまかし村、
そして7歳はジム・ボタン が思い出に残るシリーズだ。
だけど、7歳はちょっと特別。
ジム・ボタンは途中からわたしが読み聞かせを放棄してしまったにも関わらず、彼はひとりで最後まで、しかも2作目は最初から最後までひとりで読んだ。途中途中、物語の進捗状況、ジムがどうしたとか、ルーカスが大変だ、とか登場人物のハプニングをを学校の様子を話すように報告してくれるのが可愛らしい。毎日学校で彼がどう過ごしているか一から百まで知り得ないように、彼がひとりで本を読む時、彼がそこで見聞きしていることはわたしにはもうわからない。大げさに言えば、息子はママから離れひとりでジム・ボタンの冒険についていってしまったようなものだ。
ジム・ボタンを読み終えた時、長い旅から帰ってきたような顔をして「面白かったよ」と教えてくれたような気がするのだけどこれはママの考えすぎかな。
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